フランス vs アステカの概要

・フランス vs アステカの概要 (2020/09/04/EP8.2)

 アステカは黒槍の攻城速度や多くのカード軍連打と生誕ダンスの軍生産回転力、アンチ攻撃で勝負するタイプで、同じ速攻文明でもトルコイロコイのようにはパワープレイができない。
 軍隊が非力且つ、編成バランスに問題を抱えている。コヨーテランナーが重歩兵と戦える万能タイプなんだけど、逆に言えば純粋な重騎兵ではなく非力(基本スペック低め)で、弓兵に対して最大アンチとならず、(通常攻撃力の高い)弓兵がたまってくると迂闊に近寄れなくなる。弓兵(クロスボウ)は黒槍マセにも勝てるから、フランスお得意のクロスボウスパムや、弓馬編成にしておけば戦線は安定する。

 黒槍マセも通常攻撃力が低いアンチタイプのため、アステカ軍は非力と呼ばれる所以。そのため、アンチの影響がないクルール農民がアステカ軍と戦えるのもポイント高い。
 なお、コヨーテランナーの攻撃力自体は高い。しかし移動速度が少し遅くHPが低いから、通常攻撃力の高い弓兵の引き撃ちが痛く、逆アンチになりがち。

 昔のフランスプレイヤーは弓馬編成を作れる人が少なく、マスケを出してしまったなら、マセの重歩兵アンチにより餌食になっていた。ところが、もうすでに弓馬生産のオーダーは開発された。

 そのまま戦線が膠着してフランスのクルール内政が育ってくれば、アステカ側は神官ダンスで10人神官を得た後にはそれ以上に強くなる手段が特になく、フランス側が押し上げていくことが可能になる。
 軍事相性を克服できず、アステカの序盤構成は、ゲームデザインやバランスとして欠陥が生じてしまっていると言っていいかもしれないが、なお、だから私はアステカ最終盤タートルブームへの移行の戦術開発で、その問題をもみ消しにした。

 アステカの初弾ラッシュではカード軍連打が普通となるので、開幕からコヨーテ単は来ない。だから歩兵2小屋のクロスボウ量産で2受けして、そして膠着した後に、追加ハサーで押し上げていきたい。槍は出さなくていい、コヨーテランナーに碌に勝てない、クロスボウで引き撃ちしてた方がいい、弓単で。弓単でも、本陣受けなら民兵や戦えるクルール農民がいるからリスク低いし、地形を利用してコヨーテを迂回させてやればいい。
 主流の黒槍ラッシュが来ることを想定すると、ハサースタートはやりづらいと思う。まぁそれでもハサー民兵でなんとかカウンターできてしまうのと、カードのマセをそれで食えると美味しいから、これも実は悪くないかも。マセは重歩兵アンチタイプで非力だから重騎兵に余計に弱い。

 繰り返すと、アステカ相手に槍やマスケといった重歩兵を出すと、マセの重歩兵アンチが怖いし、コヨーテランナーが馬(歩兵)のくせに重歩兵と戦えてしまう。だから盾にするのはハサーになる。アステカ戦は弓馬で。
 アステカはちょっとでも軍勢が下回ると、この弓馬に勝つ術がなくなる。塔(戦闘キャンプ)を建てるしかないのかよ(じゃあここから最終盤タートルブームに移行するか)。

(補足)アステカは序盤と最終盤が強いので(ピークなので)、SemiFFするのは向いてない、速攻文明だから。速攻型の即Ⅲにも条件的に組みづらかった。これらの対応は基本的に考えない。即Ⅳスカルはイケるかもしれないし、するプレイヤーがたまにいる、しかしそういう局地対応は労力に見合わない。まぁ即Ⅳ対策の基本は、その間にフルブームする隙があること。

 当時この条件で、同格のアステカプレイヤーとの連戦連勝で感触はつかんでいる。アステカは不器用なところを狙われると打開策が少なく困る文明だ。きっちり相性を合わせられるフランスはそれを見逃さない。

まとめ
弓単で受けてから追加ハサーで逆襲

フランス vs オランダの概要

・フランス vs オランダの概要 (2020/09/01/EP8.2)

 フランスで、ハサースタートからSemiSemiFFに繋げるお決まりのパターンを志向するプレイヤーが少なくない。確かにそれはフランスの強い形だけれども、相性を合わせた方が効果高いし、万能国家フランスを使う意義が薄れる。
 オランダ相手にそのように組みやすいだろう、そしていつもの好きな戦い方ができようとも、有利を得られることはないし、内政文明の何か不穏な動きを防ごうとしないのか。

 フランスは直行の即Ⅲはできるけど向いてないのでそれは置いておいて、オランダ内政を封じるには2Rを仕掛けることになる。オランダはマスケに対して頗る有利なスカ―ミッシャーをⅡの時代で出せるから、そのマスケは出してはならない。よって前線2小屋のクロスボウで押さえ込んでいきたい。
 確かに、それでは射程負けして不利ではないかと思われても、撃ち合いでは通常攻撃力の高いクロスボウの方が有利だし、射撃の間は動きが止まるからそのときに追い足で撃ち返せば撃ち合いの形になる、要操作。

 オランダがやってくることといえば2銀行スタートしかあまり考えてないし、オランダがフランス相手に特別することもない。
 そしてハサーかスカミスタートであるかの対応は、前者だったら初弾は槍生産していく。後者ならクロスボウ。

 オランダは長く篭れるとはいえ、延々とクロスボウの射撃ハラスに晒されることになるし、フランスは自動でクルール農民内政が伸びていくから内政は互角。オランダの無理なⅢ入りカウンターはその前に潰していく。主導権を握っている方がそのまま強い。
 この戦形で数戦経験しているけど負けた記憶がない。狭いマップ(バイユー-bayou-とか)ではハサーハラスの対処も容易なため気持ち良く戦えた。

まとめ
前線2小屋のクロスボウスパム

フランス vs イギリスの概要

・フランス vs イギリスの概要 (2020/08/31/EP8.2)

 家のコストが重くて立ち上がりが遅れるイギリスに対して、内政厚め即ⅢやSemiFFが通りやすい。フランスではSemiFFの方が向いているのでこちらになる。
 そしてその後は、内政に大差がなく、早期軍事強化の即Ⅲ軍事力で優位に立てる。速攻型の直行の即Ⅲでは内政持たず息切れして詰め切れないケースが少なくなかったが、その問題をも解消させた。

 イギリスは一般にはマスケかロングボウスタートとなり、後者ロングボウではさらに立ち上がりが遅れるので(軍生産で木材使うから)、対戦相手の履歴で読めるなら、安心してSemiFFを採用していける。

 マスケスタートに対しては注意が必要。けっこう前の方に進化塔と兵舎を建ててマスケ着弾を急いだり、テリトリーを拡げようとするプレイヤーも少なくない。意図して狙っていたのか。
 この場合には、歩兵2小屋のクロスボウで押し上げていくことになる。イギリスの序盤性能で前線維持などできる訳がないことを教えてやらねばならぬ。それを突破した後には有利な形勢になっているだろう。

 最近、イギリスでハサースタートするプレイヤーが増えたけど、これは考えないでおこう。進化400木を持たず、また家のコストの重さからちょっとやりづらいし、進化塔の意義も薄れる。イギリスの開幕は歩兵1セットしか生産能力ないし、ユニークユニットのロングボウを有する歩兵文明だと思っている。
 これが来たら相手はフランスのようなものとして対応すればよいか。

 イギリスは半強制的に家内政することに縛られて戦術に限りがある。そのせいもあってか、イギリスプレイヤーはスペシャリストタイプが多い。兵種も、マスケ戦術かロングボウ戦術のどちらかしかしない。そのため、プレイヤーの対戦履歴を知っておくと良い。
 そうすれば運任せの対応をせずに済む。こちらフランス側は相手に合わせて、ロングボウ戦術に対してはハサーSemiFF、マスケ戦術に対してはクロスボウスパムと選択していく。
 また、デッキを覗いて、Ⅱの時代の軍強化カードは何が組み込まれているかで判断できる。マスケ強化カードならそのままマスケ戦術、ハサー強化カードならロングボウ戦術の可能性が高いはず。

まとめ
ロングボウ戦術に対してはハサーSemiFF
マスケ戦術に対してはクロスボウスパム

フランス vs スペインの概要

・フランス vs スペインの概要 (2020/08/30/EP8.2)

 スペインプレイヤーは多くは即Ⅲしてくるし確かに最も適している。だから基本はその即Ⅲ対策だけを考えている。

 発売当初はゲームバランス上でもその即Ⅲが非常に強力だったし、対策できるプレイヤーも少なく、猛威を振るった。
 ところが、次の拡張パックが出た頃には、即Ⅲ対策は確立されていった。

 即Ⅲを発展させた、ハラス入れつつ内政作って即ⅢするSemiFFが開発され、それが即Ⅲに対して有利であったことに気づかされた。
 同じ即Ⅲをするなら、その道中はより内政を稼いでおき、カウンターを間に合わせることができれば、その内政的有利から、多く勝つことができた。

 Ⅲ進化が得意でない文明でも、道中に軍が出ない即Ⅲに対してハラスで押さえ込んでおき、その間に内政を作りその国力で、後は植民地民兵でカウンターする手もある。例えばイギリスオランダはこの手を使う。

 前線塔即Ⅲで速度を稼ぐ意欲的な手段を用いれば、SemiFFに対してカウンターを間に合わせない方法があるけど、これをされることを読んだら、SemiFFにはしないで、槍やマスケスタートで前線塔を処理しておき、そのまま上のような2受けの方法を取ればいい、フランスならクルール農民の射撃でファルコ割りも狙える。もしくはマスケSemiFFにする。

 スペイン即Ⅲといえば、速攻で押し込むのが「スペインらしい」から、交易内政を作ってからの即Ⅲにするプレイヤーは少数だろうけど、もしそれを選択された場合、Ⅱの時代で立ち向かうにはキビシイ。
 この場合はSemiFFもしくは追ってのⅢ入りで対抗することになると思う。または槍マスケで交易割りにいくか(ATPで割りにくいし再建もされやすいが)マップでのやり易さによる。

 ところで、スペイン即Ⅲは軍カードにドラグーンに勝てるものがいないため、ドラグーン単(正確には多めという意味)に対して弱いという特徴を持つ。槍、ロデレロ、ランセロなど。スカミの軍カード持ってない。また、近接防御40%のブラックライダーを使えば槍ロデに対して重圧少なくなる。
 だから普通にスペイン即Ⅲ vs フランスSemiFFとなると、大きく有利だったりする。スペイン側がこれを嫌って着弾急ぐ前線進化塔の意欲型にするなら、フランス側は槍かマスケスタートの2受けにシフトするのは先にも言われた。

 以上のような読み合いはあるけれども、まぁフランス有利になりやすいでしょう。私がスペイン側だったなら、ATP交易内政即Ⅲを選択する、これが一番期待できる、それでもスカミが足りなくて苦労する。

まとめ
通常のスペイン即Ⅲに対して、SemiFFで大きく有利取れる。そしてドラグーン単。これが一番の狙いで安定。
但し、前線に進化塔を設置してくるようなら、槍かマスケスタートでそれを処理し、そのまま2受けにする動きも覚える。

フランス vs フランスの概要

・フランス vs フランスの概要 (2020/08/29/EP8.2)

 一般には相SemiSemiFFの戦形になるだろう、消極的もしくは各種オーダーを使い分けできないのならば。
 文明ミラーでは差異性が少なく、相性勝ちを狙いづらいと考えてる場合、その文明の完成形を目指すことになる、フランスはそれ自体としてSemiSemiFFに組むのが強い。

 ところが、そのSemiSemiFFを崩す方法がある。それは2RすればⅢ入りを防ぐことができる。そしてこの場合、戦線膠着する差し合いでは、射程のある弓兵を使うのが有利だから、前線2小屋のクロスボウラッシュするのがフランスミラーでのベターな狙い、本当は。そして主導権を握り、ハラスや資源封鎖ができて有利。
 なお、相手のⅢ進化狙いは軍カード手順でラッシュして押し潰す。2ステイ展開を読んだら4クルール手順にする。ハサースタートに対しては槍生産から入る。

 但し、直行の即Ⅲをされると、その2Rはカウンターされてしまう。だけれども、フランスが直行の即Ⅲしても強くないので、普通には採用されない。
 フランスは内政有利なクルール農民がたまってからが強い文明なので、序盤は2ステイして内政作っておくのがいい、Ⅲ入りするとしてもSemiSemiFFまで待ってからが良かった。

 でも実は、交易アップグレードするならフランスで直行の即Ⅲにするのも悪くない。この手段によって上の展開を変えることができると思うけど、私自身も開拓中で一般性がないため、ここでは語らない。将来とっておきの作戦になる可能性を秘めている。

まとめ
フランス主流オーダーのSemiSemiFFに対して、前線2小屋のクロスボウラッシュで封じるのが狙い目。