フランス弓マスケ

・フランス弓マスケ (2018/02/13/RE1.03)

 軍編成はマスケ馬か槍弓だけだという固定観念に縛られていたことから解放させたい。確かに、資源収集の都合で、市場テクを全種類は有効にできない、序盤は2種までしか採集する余裕がないから、それに対応した軍を出すしかないように思い込まされる。弓を出したかったら食料と木材を集めることになるが、続いてその生産費用に対応した槍を出して編成をとっていく。

 実はそこではなく、もっと根本的な問題で、内政効率に背くやり方をしてはならなかったのに、採集効率の悪い伐採をして木材を集めていた。でも弓兵が有効な場面もある、だから仕方がないと割り切っていたのだ。序盤の内政事情では、軍生産のためにはできるだけ伐採をしてはならない。

 対馬なら槍より劣るけどマスケで代用できるではないか、だったらマスケ弓にしてみても許されるのでは。しかしこの場合、3種および全種類の資源が必要となってしまう。
 ところが、木材収入をカード資源箱 (700木600木) で補うことで、最初はそのカード分だけで弓兵を生産するようにすれば、上述の問題は解消されるのだった。

 だけどそれだけで弓兵は足りるのだろうか。まず長射程兵の使い方として、このユニットは量的にはそんなに必要がないこと、また、編成とれずに生産しすぎると逃げられずに馬兵の餌食になってしまう。
 将棋の位取りのような、相手が陣地を拡げようとしているところを、遠目から牽制して抑え込めればいい、資源封鎖が成立すれば相手は干上がる。そのためには量的にそんなに長射程兵は必要ない場合が多い、どうせハラス受けたら逃げられてしまうから。
 兵科は戦術に対応して使用される、弓兵は機動力や攻城攻撃に乏しく、一気に制圧することはできない。維持や牽制が目的で、その用を足せればそれ以上の軍隊は必要ない、内政が基盤だということ。内政文明のイギリス日本に強力な弓兵のユニークユニット、ロングボウや和弓が存在することにAoE3制作者の思想を感じる。
 また、マスケが万能的に弓兵の代わりを務めることができる。但し、スカーミッシャーが出現する環境下では不可能だけれど。

 以上の理由で納得ができたのなら、今度は文明対策でその弓マスケ編成が有力だということに気づかされたらオーダーを覚えずにはいられないだろう。

 もともと、スーのボウライダーに対して槍を出していたことの反省で、弓騎兵であるそのボウライダーに遠目から槍兵が撃ち抜かれ、加えて近接防御30%の耐性を持つのであまり役に立たなかった。せいぜいカード軍の4斧騎兵に対してだけ戦えた。
 じゃあどうすればいいのかと考えたところ、マスケ出すしかしょうがない。という訳でスー対策用のオーダーだったはずが、むしろ槍弓オーダー押しのけてマスケ弓の方が基本オーダーになり得ることに気づかされた。伐採しないから槍弓より内政有利の上位互換だ。

 フランスミラーでマスケ馬と槍弓どちらが有利かの論争があったが、結論は、軍事相性というよりも、弓槍で前線取って、Ⅲ進化許さず資源封鎖すれば有利に戦える。以前開催されたフランスミラー大会でその対戦サンプルを得て気づいた。
 私は最初はマスケ馬派だったんだけど、その理由は、採集効率の悪い伐採をせずに軍生産できる内政的優位性とⅢ進化に移行しやすい条件によって。ところが、その内政有利なんかよりも上の戦術の方が機能した。
 続いて、その槍弓をマスケ弓にすれば内政問題も解消され、さらに有利に。戦線が膠着する試合では、長射程兵で牽制し一方的に撃ち込める戦い方が一番強い。

 そのように新時代の軍編成が誕生したが、末期を迎えたAoE3では、ちがう意味で時代に埋もれてしまった。ところが、Definitive Edition、AoE3決定盤のリリースが予定され、また活躍の場が与えられるようになる。

 手順を見ていこう。

 初期食料箱だけ回収、12人進化 (3農民カード+9人、人口リミットブレイク技を使って) 、進化中に伐採して市場建設、狩猟テク、家3件建設、できれば金125分をためておく、進化400木、歩兵2小屋建設、700木、弓兵を2小屋から10体生産、狩猟2段、採掘テク、外套テク(もしくは軍優先)、家1件追加建設、マスケ2小屋まわし、4クルール、600木、その600木分で弓兵追加生産、家の追加建設、、、一般には馬兵追加オーダーにする、(600木で)馬兵兵舎建設、700金をハサー代に、ハサー生産まわし、、、600金700金を軍生産代に、、、クルール農民が25人前後にもなったら伐採にも充てる、伐採テク、、、Ⅲ入りや経済理論に馬兵強化カードなどの選択肢、、、。

 特に先手取りにいくなら12人進化で急いだ方がいいし、有力な狩猟テク2段階が有効になるのが早まって内政も不満がない(実は700木の搬送待ちなので遅れるけど)。もちろん4クルールも。12人進化はもはや標準。ただ、あまりにも初期食料(財宝や初期箱で)が少なかったら一考。
 急戦仕掛けたいなら4クルールのところを軍カードにする。小屋を前線に建てるかは相手によって決める、例えば中国ドイツなどには維持しづらいからやめるべき。

 木700分をキッチリカッチリ使っていける。弓兵(槍兵)10体が400木、狩猟2段が125木、採掘テクが75木、家1件100木、合計でちょうど700木。

 あまり市場売買は利用したくないけど、木材を買って弓兵や家の建設代に使う。この市場売買は料理で例えると追加で調味料を加えるみたいでオーダーの洗練さがない。軍活用して適度に軍が減っていれば人口枠が空いているので追加で家を建てることはない。

 スーのボウライダー単なんかに対しては馬兵追加しないで弓マスケだけを出していく。だけど一般には馬兵を持っていた方がいい。ハラスやファルコネット割りで使える。

フランス弓槍

・フランス弓槍 (2018/02/20/RE1.03)

 別の場所で、弓槍の上位互換となるマスケ弓オーダーを提示したことで、ではもうその弓槍は必要なくなるはずなのに、何でまた扱おうとするのだろうか。

 実は、スカーミッシャータイプのユニットが出現する環境下では、マスケがすこぶる不利なので出していけないから。
 具体的には、Ⅱの時代からそれが出せるオランダを始め、インドのグルカ、ロシアのストレ、アステカのマセ、中国のチュコヌも問題だ。

 ここでは簡素に弓槍と表現しているけど、海外ではクロスボウスパム(xbSPAM)の名称でこのフランス文明で有名な戦術となった。当時のバランス調整では、今のような重歩兵へのアンチ攻撃x1.5が付与されずに通常攻撃力が強かったので、そのユニットがたまると重騎兵に対して逆アンチで追い返せたと思う、ロングボウ和弓みたいに。

 弓兵を大量生産したかったらここで扱うオーダーを覚えなくてはならない。普段、弓兵は維持や牽制が目的のため必要以上には生産しないが、弓多めや弓単が有効に働く場面もある。
 中国は抱き合わせ軍隊のため、単一編成および弓単と馬単に特に弱い。アステカのコヨーテが純粋な重騎兵ではなく、万能ではあるが基本スペックやや劣り、弓兵に対して特に強くなく、また、マセとの撃ち合いで弓兵クロスボウの方が勝てる。

 結局のところ弓槍オーダーの使いどころは結構あるので、マスケ弓の新鋭編成が登場しようが、伝統戦術らしく根を張っている。
 フランスは序盤は強くないが、クルール農民の資源採集能力によって、その農民生産が時間経過でたまってきてジワリ内政が太くなる文明、受けや後手スタートを得意とするので、維持を目的とした戦い方が適している、そのために長射程兵およびクロスボウはフランスのカラーと言えるべき存在で、ユニークユニットのキュイラシェなんかよりよっぽど大切だ。

 採集効率の悪い伐採をして軍生産するから内政で不利だとしても、自陣地周辺の資源温存になって、Ⅲの時代によく使う金鉱がまだ残っている。木材で農民生産するインドの終盤の強さの理由のひとつでもある。また、序盤ある程度落ち着いたら、追加の馬兵生産していくので、いつまでも伐採続ける訳でもなく、そしてその弓馬編成にできると恐らく最強に強い、槍弓やマスケ馬などに勝てる。

 気を付けたいのは、Ⅲ移行をスムーズに行えない型なのでSemiFF等にシフトできず2ステイとなり、2R<即Ⅲの相性関係が成り立つように、その直行の即Ⅲに対して不利になるから、相手がそうしないだろう相手にだけ採用しなくてはならない。
 ノーガードの内政厚め即Ⅲに対しては、それを読んだら2Rで即潰しするために4クルールを軍カードに変えて勝負する動きも覚えたいが、今時のプレイヤーはこれをやろうとしない世相がある。

 対戦相場上ではハサースタートが主流だが、固定戦術を極めたいならフランスより他の文明使った方がいい。確かに馬SemiSemiFFはフランスで有力なのだけど、相手の弱点を突いたり相性合わせた方が有利に働く、技術上限を稼げる。せっかくのフランスの万能性を活かさないでフランス使いと言えようか。弓兵を使わずしてフランスを語る資格はない。

 手順を見ていこう。

 初期食料箱だけ回収、12人進化(3農民カード+9人、人口リミットブレイク技を使って)、進化中に伐採して市場建設、狩猟テク、家3件建設、できれば採掘して125金分ためておく、進化400木、歩兵2小屋建設、700木、槍か弓兵を生産まわし、狩猟2段、初弾軍生産した後に伐採テク、外套テク、家1~2件、4クルール、600木、その600木分は軍生産と家と市場テクや兵舎代で使う、採掘テク、馬兵兵舎建設、700金、その700金搬送入手に合わせてハサー生産開始、、、例えば600金を同様にハサー代に、戦線が膠着してるなら経済理論で内政増強、ハサーたまったら馬兵強化カード、、、。

 こちらフランス側が前線に兵舎を建てた状態で、相手にカウンター速攻というものを仕掛けられたら4クルールは通らない、通らばリーチが利かないので、この場合は軍カードに変更して対抗。
 勝負手打つプレイヤーが少なくて、今では当たり前のように通ると勘違いされてそうな、前線を取りつつ内政稼ぐ舐めた戦法を咎めるために、私はカウンター速攻として本陣から2Rして前線突破する返し技を覚えたが、他にそうしている人を知らない、今のところマイナーなケースなので覚えなくてもいいけど、私と対戦する人は咎められるから注意してほしい。

 上の手順には、前線に兵舎を建てるかは記述しなかったのは、これは本陣スタートにしてもいいから。相手によって前か後ろか決める。フランスはむしろ本陣スタートのケースが多くなる。

 12人進化では進化資源がたまりづらい場合には13人進化にしてもいい。その場合は、進化中に125木分をためておいて、進化直後に狩猟2段入れたい。


追記 DEパッチで初期箱400食料200木固定になったため、12人進化改め13人進化

 手順を見ていこう。

 家と市場を建てる、(財宝に恵まれたら即狩猟テク)、13人進化、進化中に伐採採掘して狩猟テク、家1件追加建設で30枠確保、125木125金分をためておく、進化400木、狩猟2段、伐採テク、外套テク、歩兵2小屋建設、700木を家や軍生産代に、弓槍2小屋まわし、家2件建てて50枠、4クルールor軍カード、600木で体制を整える、馬兵兵舎建設、家を建てていく、採掘テク、採掘に人員充てる、ハサー生産まわし、700金700食料を軍生産代に、、、経済理論や軍強化カードの選択肢、、、。

※ 動画の方で、「前線に2小屋建設」としてしまったけど、これは相手によって前線スタートにするか本陣スタートにするか選択することになり、固定ではない。フランスはむしろ本陣スタートが多くなる。修正したい。

 ランダムで500食料箱のときがない場合、12人進化は早くなくなるので、この場合は13人進化固定の方が良い。